どうもりょうた子です。
いきなりですが、あなたは
- ミスしてしまったり
- 完璧主義に陥ったり
- 新しいことに挑戦できなかったり
- 重要なことを先送り
などをしてしまって、それが原因でネガティブ思考になることはありませんか?
ネガティブ思考に陥るたびに「なんて自分はダメなんだろう、もっと厳しくしないと!」などと、自分を苦しめていませんか?
しかし、それは「自分」原因ではなく「バイアス」を知らないからです。
今回の記事は「ネガティブ思考に陥る原因となる7つのバイアス」について解説します。
どうかこの記事を読んで「自分を責めないでいい」ということを知っていただけたらなと思います。
この記事の内容
- バイアスについての解説
- ネガティブ思考に陥りやすいバイアス7つのバイアス紹介
- おすすめの書籍
(なお、この記事はメンタリストダイゴさんの書籍「突破力」を参考にさせていただきました。興味のあるかたは是非ご覧ください!)
バイアスとは?
「バイアス」を一言で説明すると「無意識の先入観」です。
バイアスという考え方は、行動経済学者のカーネマン博士とベルスキー博士という人が広められました。
気づかぬうちにあなたの心を乗っ取たり、間違った行動に導く「思考の癖」と思っていただいたら良いです。
このバイアスとは、人間が狩猟採集をしていた時代に人間の本能として形成されました。
- サーベルタイガーに襲われそうになったら逃げる
- 新天地に行きたいが獲物を狩れないないかもしれないから留まる
など、人間の脳には「変化は怖いものだ」と考えるプログラムが埋め込まれてしまいました。
現代では普通に生活していて命を脅かされることはありません。
また、環境の変化が激しい時代となり、「バイアス」は現代においては邪魔な物といっても良いかもしれません。
しかし、バイアスが一旦起動してしまうと、脳内では情報処理が無意識に行われてしまいます。
そのため「バイアス」はその存在を知らない限り対策することができません。
ところが近年の研究ではバイアスについての研究が進み、沢山のバイアスが発見されています。
次の章から実際にバイアスについて紹介していきます。
ネガティブ思考の人が陥りやすいバイアス7種類
ここからは、僕の実際の経験を踏まえて、「このバイアスはネガティブ思考の原因となるな」と思ったバイアスを紹介していきます。
- リア充バイアス
- ネガティブバイアス
- 単純性緊急性効果
- 現状維持バイアス
- 隠れナルシストバイアス
- 嫌儲バイアス
- 後知恵バイアス
リア充バイアス
「他の人たちは自分よりも豊かで楽しい生活を送っているに違いない」と思い込んでしまうバイアスです。
リア充バイアスはネット文化の発達が原因で、ネットがない時代は「近所の人たち」「会社の人」など狭いコミュニティ・世界しか知ることができませんでした。
有名人などは遠い世界の話しなので「自分には関係ない」と割り切ることができていましたが、
SNSが登場したことにより、「自分と同じ年齢でもこんないい暮らしをしている」とか「自分よりも年下なのに年収が自分よりも高い」など比較する対象が広がりました。
そのため、多数の他人を自分を比較してしまい自分の暮らしが惨めに思えてしまうわけです。
ネガティブバイアス
名前の通り、ついついマイナスな現象に意識が向かってしまうバイアスです。
マイナス思考な人ほど一つのことにしか意識が向かわず、目の前の危険を見逃す可能性が高くなってしまいます。
例えば、上司に怒られて「自分が嫌われているのでは?」という因果関係がないのに気にしてしまい、仕事が手に付かないでまた余計に怒られるみたいな「要領が悪い人」と思われる人に多いバイアスかもしれません。
「なんだか気分が憂鬱だなぁ〜」「マイナスのことしか思いつかない」と思ったらネガティブバイアスに陥っていると考えていいでしょう。
単純性緊急効果
大事なことを後回しにしてしまうこと、頭では「重要だ」と理解しているのに「締切が近い」だけのタスクを優先してしまうバイアスです。
重要なタスクを後回しにすると、後悔し、ネガティブになることはありませんか?
研究によると「単純性緊急効果」に陥りやすいタイプの人がいます。
- いつも「いそがしい」とか「やることが多い」と思っている人
- 今までにも何度も「締切が近いこと」を優先してきた人
が陥りやすいバイアスです。
現状維持バイアス
今の状態を保ちたいと考えてしまうバイアスです。
例えば、明らかに労働状態が悪いのに
- 「辞めたら次の仕事がみつからない」
- 「もしかしたら改善されるかもしれない」
などという感情が沸き起こってしまい、本当は辞めたいのにダラダラと仕事を続けてしまうようなことありませんか?
この心理傾向が強いといかに現状がひどくても打破するモチベーションが生まれません。
「やるかやらないか」で悩んでいる場合は、とりあえず実行したほうが幸せになれる確率は高くなります。
そもそも「仕事をやめたい」と思った時点で「現状を変えたい」という気持ちの現われなので自分の声に従ったほうが良いでしょう。
一つの視点から考えるのではなく、「今と違うことを行ったらどうなるだろうか?」など自問すると良いでしょう。
選択肢は無限に存在します!
隠れナルシストバイアス
心のなかで「自分は平均よりもイケている」と思ったことはありませんか?
ある研究で1000人に「自分は平均よりも頭がいいと思っていますか?」と質問したところ、男性は70%・女性は60%は自分は平均以上だと答えました。
隠れナルシストが普通のナルシストと違うところは、心なかで「誰も私のことを理解してくれない」とか「周りはみんな馬鹿」と思い込むことです。
これだけでも嫌な考え方なのに、隠れナルシストにはさらなるマイナスポイントがあります。
それは、「自分にはすごい才能がある」と信じているのに努力せず、メンタルが弱いせいで他人からの批判には弱いなどなど、「隠れナルシストバイアス」に陥ってしまうと「なんの生産性もないし、自意識だけ高い割に能力も伸びていかず、他人からも嫌われてしまいます。
自分よりも頭がいい人と接することもいいかもしれません。
嫌儲バイアス
日本人に多いバイアスの一つです。
金持ちを卑しい人間と嫌ったり、稼ぎが多いビジネスパーソンを「正確が悪そうだ」と判断するバイアスです。
資本主義社会で「嫌儲バイアス」はデメリットでしかありません。
企業がお金をかけるから商品の品質は保たれるし、お金持ちの人がたくさんの税金を払ってくれているおかげで、我々は安く医療を受けたり・電車やバスに乗れるわけです。
つまり、お金がないと社会全体が「不幸」になります。
嫌儲バイアスの対処法は:金儲けによる長期的なメリットへの意識的に向けるしかありません。
- 企業はお金を儲けるからこそ商品の品質が保たれる
- そもそもお金儲けとは、それに相応する価値を誰かが提供した証である
ということを知って置くことが重要です。
後知恵バイアス
後知恵バイアスとは、後から記憶をさかのぼって「こうなるとわかっていた」と思い込んでしまうバイアスです。
例えば、
- 就活をしていて面接を行ったがうまく行かず「落ちたかなぁ〜」とおもっていて、不採用の通知がきて「やっぱり落ちていたか」と思うこと。
- 大学受験について、両親に心配されていたが、合格通知が来た途端「お前はやると思っていた」と言われた
などなど、例を上げるときりがありません!
「後知恵バイアス」の問題点は、失敗から学べなくなるということです。
自分が犯したミスに意識が向かないため、失敗を反省の材料に使うことができません。
「後知恵バイアス」は2つの状況で発生します
1・必然性
何らかの出来事が起きたときに、その「原因」をすぐに思いつきやすいものほど「後知恵バイアス」が起きやすい
2・予言性
大方の予想通りの結果が起きると、もし本当は事前に違うことを考えていたとしても「自分もわかっていた」との気持ちが湧き上がる。
この二つの状況を理解した上で、「もし違う結果が起きていたらどう思うだろう?」など、実際とは真逆の空想をぶつけることで、目の前の現実を客観的に見つめる視点が生まれます。
もっとバイアスのことを学べる書籍
今までに紹介してきたバイアスを知っただけでも、ネガティブ対策になりますが
それ以外にも沢山の種類のバイアスが存在します。
そこで、「もっとバイアスについて知りたい!」という勉強熱心な方におすすめな本をご紹介します。
無理なく限界を突破するための心理学 突破力
この本はメンタリストダイゴさんが執筆した本です。
人間は
・勝手に自分の限界を決めている
・自分の能力以上の限界を越えようとしてる
その限界を突破せずに「自分の限界を知る」ための心理学テクニックが紹介されています。
読みやすいですし、最後に10週間のトレーニングも紹介されているので、より実践的にバイアス対策が行えます!
(注意:Kindleで読むと文字がとても小さくて読みにくいので、書籍で買うことをお勧めします。)
ダニエル・カーネマン ファスト&ロー
自己肯定感を高める方法
バイアスを知るだけでもネガティブ対策は行えますが、一旦落ち込んでしまったら、バイアスに気づくことができないかもしれません。
そこで、以前記事にした「セルフコンパッション」という、自己肯定感を高めるためのトレーニングがあるので、併せてご覧ください!
まとめ
さて、今回も長々となりましたが、この記事を書こうと思った理由は「僕みたいにネガティブ思考に悩んでいる人の助けになりたい」と思ったからです。
僕もまだまだ「バイアスの罠」に陥ることが沢山ありますが、そのたびに「バイアスについて」復習しています。
これからも、「ネガティブ思考で悩んでいる人」のために記事を量産していこうと思っています。
どうか気長に待っていただけると幸いです!
では、りょうた子でした!
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